2019/06/30

うさぎちゃん・ちびうさちゃんバースデー&アステロイドデー

うさぎちゃん&ちびうさちゃん、お誕生日おめでとうございます!

6月30日はセーラームーンファンにとってはうさぎちゃん&ちびうさちゃんのお誕生日ですが、「アステロイドデー」というのもあるんだそうです。(Asteroid Day、小惑星の日という意味)

参考:About Asteroid Day - Asteroid Day
https://asteroidday.org/about/

1908年6月30日にロシアのツングースカ上空で隕石によるとみられる爆発が発生して大きな被害が出たことにちなんだ日付で、地球への小惑星衝突についての危機意識を高める日として2016年に国連に承認されたそうです。

「かぐや姫の恋人」の世界みたいな話ですが実際に起こってもおかしくないそうで、事前に検知するためにはどうしたらいいか、検知した場合どのように備えるか…というようなことが検討されているみたいです。

こちらはアステロイドデーに関して、ESA(European Space Agency)のツイート。もし地球に衝突する可能性がある小惑星が発見された場合にESAやNASAがどのように対応するかを示した図。

2019/06/26

月に行くのにもGPSが使われるのかも?っていう話

NASAのアルテミス計画という、2024年までに再度有人月面探査を行う計画が最近発表されたのですが、そのアルテミス計画で私達が日常でも使っているGPSを拡張して利用することが検討されているというお話。

NASA — GPS: Coming to a Moon Near You!
https://nasa.tumblr.com/post/185388259129/gps-coming-to-a-moon-near-you

私はものすごい方向音痴なのでもうGPSとGoogle Mapが無いと知らない場所を歩けないのですが(笑)
そもそもGPSって?というのをぼんやりしか知らないので上記の記事を読みつつ調べてみました。


ざっくりいうと、複数の衛星からの電波を受信して、現在時刻の情報と照らし合わせて自分の現在地を知る仕組みのようです。

GPS (Global Positioning System, 全地球測位システム) とは、本来はアメリカ軍の衛星測位システムの名称で、私達が日常使用しているのはどうやら類似の機能を持った他の衛星を含めた測位システムだったりするようです。食品用のラップが全部サランラップって呼ばれがちみたいな感じでしょうか(笑)

そのGPSを含めた各国の衛星を集めたGNSS(Global Navigation Satellite System, 全球測位衛星システム) というシステムがあり。


Image Credit: NASA 上記記事より

それを利用して位置情報が把握できる宇宙空間の領域が、Space Service Volumeと呼ばれている。
距離としては地球から高度約1,860マイル(約3,000km)~22,000マイル(約36,000km)くらい。約36,000kmは対地同期軌道という、地上から見てずっと同じ位置にある衛星が投入される軌道のあたり。

Interoperable GNSS Space Service Volume (SSV) - (PDF)
https://www.gps.gov/governance/advisory/meetings/2018-12/parker.pdf

このSpace Service Volumeの領域では、地上や低い高度の場合と違ってメインの電波が届かないので(地球にさえぎられてしまって)、サイドローブという弱い電波も利用している。

2019/06/12

セレスとベスタと探査機Dawnの話。

もう運用終了してしまったのですが、Dawn(ドーン)という探査機もお気に入りでした。

ドーンは小惑星のセレスとベスタを探査した探査機です。セーラーセレスとセーラーベスタです(笑)

2017年にドーンが10周年を迎えた話をTwitterで見かけて存在を知ったのですが、ドーンが撮影した画像はどれもなかなか好みでテンション上がってました。私はこういう感じの地表の様子が見える画像が好きでして。


画像はこちらから
https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA21411
(Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA)

Dawnは2011年7月~2012年9月までベスタを周回してて、2015年3月からはセレスを周回。2018年10月に運用終了。(燃料が無くなって地球にアンテナを向けられなくなったと思われる状況で、通信が途絶えた)

最後のほんの1年ほどですが注目していたので、この運用終了の話はリアルタイムで聞いてちょっと寂しくなりました。でも1年でもリアルタイムで追いかけられてよかったです。

セレスはきれいな球体になれるだけの質量があって、オッカトル・クレーターという特別明るく見えるクレーターが特徴みたいです。
セーラームーン連載当時は小惑星でしたが、今は準惑星に昇格されてるみたいですね。(降格された冥王星と同じ分類です)

ドーンについて参考:
Overview | Dawn – NASA Solar System Exploration

2019/06/11

2019年のブラックムーン

このブログをはじめようと思って過去の自分のメモを見返していたら、2016年にこんなツイートが。

新月がひと月に2回ある「ブラックムーン」。

2016年の3年後…って今年じゃないか!

ということで調べたら、2019年8月のようです。
8月1日と8月30日の2回。

参考:東京の星空・カレンダー・惑星(2019年8月) | 国立天文台(NAOJ)

スーパームーン、ピンクムーン、ブルームーンなど、ちょっとレアな月の見え方や現象を「○○ムーン」と呼ぶのは近年の流行りのような面が強くて、しっかり定義されている用語ではないからか、少し検索してみると天文学よりも占星術系の情報がたくさん出て来る感じがします。

…セーラームーン的には新月に関わる現象だとブラックムーンよりデッドムーンって名付けたくなったりします(笑)

2019/06/10

タイタンの川


(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASI)
画像取得元: Titan's Nile-Like River Valley | NASA Solar System Exploration

私は地球でも他の星でも地表の様子が見える画像が好きなんですが、これは土星探査機のカッシーニが2012年にレーダーで捉えた画像。

土星の衛星タイタン(セーラーサターンのタイタン・キャッスルでお馴染み!)にある、ナイル川みたいな形の川。こんな地形がタイタンにあってそれが見れるってすごい。液体のメタンとエタンの川らしいです。

2019/06/09

皆既月食(2018年1月31日)

2018年1月31日に撮影した皆既月食の写真です。


2018/1/31 20:46頃 (f/8, 露出時間1/640秒, ISO-400)


2018/1/31 21:38頃 (f/5.6, 露出時間1/5秒, ISO-1600)

スーパームーン(じゃなかったやつ)

2018年1月2日に撮影したスーパームーン、かと思ったら実は正確には前日がスーパームーンだったんですが(笑)結構綺麗に撮れたので。


2018/01/02 23:00頃 東京にて撮影(f/8, 露出時間1/800秒, ISO-400)

いろんな色んな探査機から見た地球

2017年1月のメモ。


いろんな宇宙探査機から地球を見た画像を集めた動画。
左下に探査機の名前が表示されます。

Lunar Reconnaissance Orbiterの画像がまさにムーンキャッスルからの眺めってこんな感じだろうなという感じで素敵です。(ルナ・リコネッサンス・オービター、月を周回している探査機です)


こちらは火星から見た地球と月。Mars Reconnaissance Orbiterが撮影した画像。(マーズ・リコネッサンス・オービター、こちらは火星を周回している探査機。カタカナで書くとちょっとマーズの必殺技っぽくないですか?(笑))

火星から(火星周回軌道上から)でもこんなに「地球」と分かるレベルで見えるのかとびっくりした画像です。


(Image credit: NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona)

Space Images | Earth and Its Moon, as Seen From Mars

クリスタルトーキョーっぽい写真

NASAのサイトにあった2013年のスーパームーンの写真ですが、修復中のワシントン記念塔(Washington Monument)の感じがクリスタルパレスっぽくて好き(笑)

Supermoon in Washington | NASA


画像は上記リンクの記事より(Image Credit: NASA/Bill Ingalls)

元々の塔の形もですが、足場(?)の向こうに月が透けて見える様子がよりクリスタルパレス感あるなーと思います。

2011年の地震による損傷を修復中だったようですね。
参考: 地震で損傷の米ワシントン記念塔、修復完了で一般公開再開へ - ロイター

他の星にも北とか南ってあるの?っていう話

2016年2月のメモです。



(Credits: NASA/JHUAPL/SwRI)

Pluto’s ‘Hulk-like’ Moon Charon: A Possible Ancient Ocean? | NASA

上の記事内で、このカロンの画像の説明として「North is up」って書いてあるんですが、そういえば他の星にも北とか南って概念はあるの…?

と思って調べました。あるらしいです。

ISAS | イトカワの「北」はどちらか? / トピックス

惑星では、軌道面よりも北極星側にある極を、北極と定義しています。
ところが、この定義を小惑星にそのまま適用しようとすると、困ったことが起こります。
(中略)
国際天文学連合は 2003 年に小惑星の南北を決めるための新しい規則を制定しました。右手を軽く握り親指をたててみてください。親指以外の指の、爪の方向に向かって天体が自転しているとします。この時、親指の向く方を「北」とする、というのが新しい定義です。

カロンは小惑星ではなく衛星ですが、惑星以外ということなので親指の法則の方で決められてると思われます。

そして上のリンク先の記事の中で出てきますが、金星の自転は地球と逆なんだそう。知らなかった!

冥王星の衛星の自転の話

2015年11月のメモです。


だいたいの衛星は惑星にいつも同じ面を向けて回ってるらしいんですが(月もそうだし、この動画の一番内側のカロンもそう)、冥王星の衛星の場合、カロン以外はそれに当てはまらなくて、違う速度でくるくる回ってるんだそう。

ちなみに衛星の名前は内側から

  • カロン(Charon、カロン・キャッスルですね!)
  • ステュクス(Styx)
  • ニクス(Nix)
  • ケルベロス(Kerberos)
  • ヒドラ(Hydra)
です。動画見るとヒドラだいぶ落ち着きがないです(笑)

昔「月がいつも同じ面を地球に向けて回ってる」と聞いた時、それって月(衛星)の公転周期と自転周期が一致しないと起きないよね?すごくない??と思ってたんですが、そうじゃなくて、お互い重力で引かれあって固定された状態で回ってるので自然とそうなるみたいです。なのでこの冥王星の衛星みたいな動きの方が珍しいらしい。

月の海とカロンの海

2015年10月のメモより。記事を読み返して詳細を追記。


カロンに接近した際の画像。下記の記事より。
Charon, Up Close | NASA


(Credit: NASA / JHUAPL / SwRI)

記事によると、画像中央あたりの暗く見える平原の感じが月の海に似てるように見えるけど、月の「海」は玄武岩の地形で、カロンのこの地形は水の氷でできているんだそう。まさに海!

その左の山脈のように見える部分は、非公式にですがSerenity Chasma(セレニティ・カズマ)と呼ばれているそうです。
chasma=裂溝帯だそう。写真だと山脈っぽく見える気がしますが谷なんでしょうか。

2018年時点で国際天文学連合(IAU)に承認された正式名称の中にはないみたいです。


(Credit: IAU | Creative Commons Attribution 4.0 International license)

画像はこちらの記事より。
Pluto’s Largest Moon, Charon, Gets Its First Official Feature Names | Press Releases | IAU

Clarke Montesとなっている場所の左上あたりが1枚目の画像の場所のようです。


追記

セレニティ・カズマ、別の記事で取り上げた画像だと確かに谷に見えました!


(Credits: NASA/JHUAPL/SwRI)

カロンが昔は氷の地表の下に液体の水が存在できるほど温かく、その後地下の水が凍って膨張したときに表面が引き裂かれてできた地形なのでは、と考えられているそうです。だから裂溝帯。なるほど!

参考:Pluto’s ‘Hulk-like’ Moon Charon: A Possible Ancient Ocean? | NASA

2019/06/08

冥王星の空


(Credits: NASA/JHUAPL/SwRI)

2015年10月に、冥王星には空が青く見える大気があって、水(の氷)が存在するという記事を読みまして。

New Horizons Finds Blue Skies and Water Ice on Pluto | NASA

これは、言葉の綾で「blue sky」って言われてるだけなんだろうか(冥王星の外から観測した画像を適切に処理すると大気が青く見える、っていうだけなのか)
それとももし実際冥王星の地表に降り立って空を見たら人間の目にも青く見えるレベルなんだろうか。ってずっと気になってたんです。

それから2年ちょっと経って、天文学者の方に質問できる機会がありまして。
この疑問を訊いてみたところ、その人の見解としては「人間の目には見えないと思う」とのことでした。

冥王星の大気はとても薄いので、普通に空を見上げて色が見えるような感じではないらしく。
寝転んで地表スレスレの彼方を見たらうっっっすら青く見えるくらいの可能性はあるかもしれないけど、それも定かじゃない、くらいの感じでした。

たぶんそうなんだろうなとは思ってたんですが、やっぱり見えないと聞いてちょっと残念(笑)(もし本当に冥王星の空が青く見えるのならものすごく夢のある話だと思ってたのでw)
でもずっと疑問に思ってたのでひとつ納得のいく解説を得られてスッキリ。


そしてその代わりにというか、火星の夕焼け/朝焼けは青く見えるという話を教えてもらいました。

参考: Sunset on Mars | NASA


(Credits: NASA/JPL/Texas A&M/Cornell)

これは冥王星の空よりも人類が見に行ける可能性ずっと高いと思うとワクワクします…!