2019/06/26

月に行くのにもGPSが使われるのかも?っていう話

NASAのアルテミス計画という、2024年までに再度有人月面探査を行う計画が最近発表されたのですが、そのアルテミス計画で私達が日常でも使っているGPSを拡張して利用することが検討されているというお話。

NASA — GPS: Coming to a Moon Near You!
https://nasa.tumblr.com/post/185388259129/gps-coming-to-a-moon-near-you

私はものすごい方向音痴なのでもうGPSとGoogle Mapが無いと知らない場所を歩けないのですが(笑)
そもそもGPSって?というのをぼんやりしか知らないので上記の記事を読みつつ調べてみました。


ざっくりいうと、複数の衛星からの電波を受信して、現在時刻の情報と照らし合わせて自分の現在地を知る仕組みのようです。

GPS (Global Positioning System, 全地球測位システム) とは、本来はアメリカ軍の衛星測位システムの名称で、私達が日常使用しているのはどうやら類似の機能を持った他の衛星を含めた測位システムだったりするようです。食品用のラップが全部サランラップって呼ばれがちみたいな感じでしょうか(笑)

そのGPSを含めた各国の衛星を集めたGNSS(Global Navigation Satellite System, 全球測位衛星システム) というシステムがあり。


Image Credit: NASA 上記記事より

それを利用して位置情報が把握できる宇宙空間の領域が、Space Service Volumeと呼ばれている。
距離としては地球から高度約1,860マイル(約3,000km)~22,000マイル(約36,000km)くらい。約36,000kmは対地同期軌道という、地上から見てずっと同じ位置にある衛星が投入される軌道のあたり。

Interoperable GNSS Space Service Volume (SSV) - (PDF)
https://www.gps.gov/governance/advisory/meetings/2018-12/parker.pdf

このSpace Service Volumeの領域では、地上や低い高度の場合と違ってメインの電波が届かないので(地球にさえぎられてしまって)、サイドローブという弱い電波も利用している。



Image Credit: NASA 上記記事より

で。月は地球から約384,400kmなので、今の技術でのSpace Service Volume(約36,000kmまで)でもまだ足りないんですが、約322,000kmくらいまではいけるんじゃないかというシミュレーション結果が出ているらしいです。


アルテミス計画自体そんなにしっかり情報を追えてないんですが、面白そうなのでそちらもまた調べて記事にできたらいいなと…


余談ですが、Space Service Volumeって単語聞いて最初「ボリューム」って単語になんかピンと来なくて、宇宙の領域…言葉が固い?エリアって書こうかな?って思っていたのですが、英語でareaって平面で、宇宙空間みたいな三次元の「領域」になるとvolumeなんですよねたぶん。面積=area、体積=volumeって言うので。
ってここまで書いたところで元記事中でも「In this area of service, ...」って言われてる箇所あったので一般にわかりやすく言うにはareaっていってもよさそうですw

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