セーラームーンファンにはセーラーサターンの城「タイタン・キャッスル」としてお馴染み(ですよね…?)土星の衛星タイタンの探査ミッションが決まりました!
というわけでタイタンの基本情報をおさらい!
タイタン探査ミッション「Dragonfly」
2019年6月28日、NASAから土星探査ミッション「Dragonfly」の計画が発表されました。
2026年に打ち上げ、2034年にタイタンに到達の予定。
ドラゴンフライ、日本語にすると「トンボ」です。
その名の通りというか、なんとドローンを飛ばして探査するミッション!
最初に聞いた時、タイタンってドローンが飛べるような大気があるの??と思ったんですが、あるんだそうです…!
重力が月とそんなに変わらない(地球の約6分の1)のに、大気の密度は地球の4倍くらい。
だから、ドローンで飛ぶのに適しているということみたいです。
(ドローンやヘリコプターのような回転翼で揚力を得る機械は、空気が薄いと揚力が得られない。地球でもエベレストなどの高山では操縦が難しいそうです。)
【参考】NASA、土星の衛星タイタンでドローン「Dragonfly」を飛ばす--生命の可能性を探る - CNET Japan
https://japan.cnet.com/article/35139294/
【参考】NASA's Dragonfly Mission to Titan Will Look for Origins, Signs of Life | NASA
https://www.nasa.gov/press-release/nasas-dragonfly-will-fly-around-titan-looking-for-origins-signs-of-life
タイタンの基本情報
概要はこの辺から。
【参考】宇宙情報センター / SPACE INFORMATION CENTER :土星の衛星
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/saturn_satellite.html
【参考】Overview | Titan – NASA Solar System Exploration
https://solarsystem.nasa.gov/moons/saturn-moons/titan/overview/
大きさ
- 地球の月より大きい。なんなら水星や冥王星よりも大きい。
- 大きさ(半径)的にはタイタン>水星>月>冥王星。
- 質量で比べると、水星の方がタイタンより重い。
- 太陽系内の衛星という括りでいうと、木星のガニメデに次いで2番目に大きい衛星。
【参考】大きさ順の太陽系天体の一覧 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%95%E9%A0%86%E3%81%AE%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%A4%A9%E4%BD%93%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
Wikipediaですが見やすくまとまってるので…
成分
- 大気の主成分(95%)は窒素
- 地表の海や川、砂はメタンやエタンでできている
- 地下には水(塩分、アンモニアを含んだ液体の水)の海があると考えられている
地表の温度は-179℃くらいで、液体のメタンやエタンでできた川や海、湖が存在します。
下記はレーダーで撮影された画像ですが、真っ黒に写っている部分は液体であることを示しているそうです。
Image credit: NASA/JPL-Caltech/ASI/Cornell
【画像引用元】Vast Ligeia Mare in False Color
https://www.jpl.nasa.gov/spaceimages/details.php?id=PIA17031
こちらは太陽の光を反射するタイタンの海。カッシーニの赤外線カメラが撮影。
Image Credit: NASA, JPL-Caltech, U. Arizona, U. Idaho
【画像引用元】APOD: 2015 February 2 - Titan Seas Reflect Sunlight
https://apod.nasa.gov/apod/ap150202.html
タイタンの川の写真はこちらの記事でも紹介してます!
そして大気について。
窒素を主成分とする大気を持つことが分かっている天体は、地球のほかにはタイタンだけです
まるで地球、衛星タイタンの驚くべき写真 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/011600013/
冥王星の大気も窒素、メタン、一酸化炭素などからなるようですが、冥王星場合は重力が地球の6%程度ということもあり、かなり薄い大気のようです。
(っていってもタイタンも16%くらいなんですけど)
【参考】In Depth | Pluto – NASA Solar System Exploration
https://solarsystem.nasa.gov/planets/dwarf-planets/pluto/in-depth/#atmosphere_otp
また、衛星に限って言えば、タイタンほど濃い大気を持つ衛星は他に無いみたいです。
Our solar system is home to more than 150 moons, but Titan is unique in being the only moon with a thick atmosphere.
In Depth | Titan – NASA Solar System Exploration
https://solarsystem.nasa.gov/moons/saturn-moons/titan/in-depth/#atmosphere_otp
現在のところ、生命の存在を示す証拠は無いものの、可能性として、地下に地球でも存在が知られているようなタイプの生命が存在しうるか、あるいは地表に地球とは異なるタイプの生命が存在しうる環境なのではと考えられているそうです。
生命の可能性としては同じ土星の衛星であるエンケラドゥスも名前が挙がるのをよく聞きます。
2017年、土星探査機のカッシーニがミッション終了にあたって土星の大気に突入したのも、カッシーニでの調査によってタイタンとエンケラドゥスに生命が存在できる可能性があると分かったので、コントロールを失ったカッシーニがそこに衝突する可能性を避けるために、コントロールできるうちに土星に突入させて処分することに決めたんだそうです。
タイタンキャッスルはほんとに住める可能性あると思うと熱いなって思ってます(笑)
(ひょっとしたら原始生命が存在できるかもぐらいで、今すぐ人が行って住めるとかじゃないですが、他より可能性あると思うとすごい)
タイタン・キャッスルの名前が出てくるお話は完全版だと8巻に収録されてます!
Kindle等の電子書籍版、文庫版も出てますので、昔読んだけどどっかやっちゃったな~という方はぜひお手元にどうぞ(笑)
Amazon→ 美少女戦士セーラームーン 完全版(8) (なかよしコミックス) 武内直子
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